ハーレーダビッドソンの年代の見分け方
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こんにちは、STORAGEの中畑です。
本日は、本来YouTubeの方でやりたかったこのハーレーダビッドソンの年代の見分け方について。
YouTubeですとあまりに長々なってしまうのと、ブログの方が必要な時にアクセスし易いのではないかと思い、書くことにしました。
近年ハーレー古着が異常なほど高騰し、これはお客様のみならず我々古着屋も驚いているほどです。
そんな大人気ハーレーの歴史は長く、本業のバイク製造は1903年からその歴史がスタートします。
つまり来年はなんと120周年といったことになるんですね。
早速ですが、そんなハーレーのこのブログではアパレルの魅力をはじめ、古着の年代判別方法を書いていきたいと思います。
ハーレーはタグで判別する方法とプリントで判別する方法、ボディでも判別する方法がある
ハーレーの年代識別は非常にわかり易い割に、意外にあまり知らない方が多いです。
というのも、ここ数年で異常に人気が出た為、古着界でもそれほど今の様に注目されていたとは言えないアイテムでした。
しかしその人気ぶりから、最近のハーレーはレギュラー商品までもが高騰してしまい、それらも相まってこの記事を読むとハーレーヴィンテージの醍醐味、或いは僕らが値段の高騰に思わず首を傾げてしまう意味も伝わるのではないかと思います。
ご自身の持っているハーレー古着の年代を確かめてみてはいかがでしょうか。
もしかすると、普通の値段で購入した割にかなりの年代物を持っていることもあるのではないかと思います。
尚、ハーレーも前述の通り大変人気故に、写真を大した持ち合わせておりませんので、PUMA記事同様に今回も各ネットから拾った画像を参考文献とさせていただきます。
40年〜50年代
▼出典:メルカリ
僕は現物をみた事がないのですが、ウイングタグと呼ばれるこちらのタグ。
その名の如く、ハーレーのエンブレムの後ろに羽があります。
こちらはかなりのヴィンテージ品。
お目に掛かってみたいものです。
60年代
▼出典:https://www.sixpacjoe.com
60年代は写真の様なバータグになります。
これは仕入の際に見たことがあるのですが、写真の様なレザージャケットしか僕は見たことがありません。
このライダースJ-100などはネットでたまに出回ったりしますが、取引額はそこまで高くはなく、30,000円〜50,000円くらいだと思われます。
おそらくサイズ感やシルエットが現代で着こなすのは難しく、その辺の理由ではないかと思います。
70年代
▼出典:ラクマ
通称"AMFタグ"が70年代を代表するタグです。
これらも基本はレザージャケットなどアウターについているタグで、AMFはアメリカン・マシン・ファンダリー社と呼ばれる、1969年にハーレーと業務提携を結んだ当時のアメリカ大手機械メーカー。
ハーレーはこの69年に、同社の傘下メーカーとなります。
▼AMFロゴが刻まれたハーレータンク
さらにこの同年69年には、世界中で一躍ハーレーブームを巻き起こしたあの伝説的映画「イージーライダー」が公開されます。
また、40年代〜60年代は参考になる写真があまりなく申し訳ないのですが、70年代あたりからは状態にもよりますがTシャツなどのアパレルラインもボディで判別可能だったりします。
※60年代以下もTシャツなど勿論あるのですが、この年代くらいのボディは大概タグが退色していたりと判別が難しいです
▼出典:https://wonderwear.theshop.jp
この写真はHanes(Hanesも面白いのでいずれ記事書きます)の70年代タグというところから、一発で判別が可能だったりします。
歴史を辿るとこの年代辺りから、ハーレーは面白くなってきます。
80年代
▼出典:https://cyclones.ti-da.net
上の写真はJERZEES、下はHanesです。
こちらの写真はウチの商品ですが、80年代後半になってくるとおなじみのハーレータグが出来、裏側にはHanesのBEEFYが刻印。
因みにハーレーは、経営方針の上で前述したAMFとの業務提携を81年に解消し、再び独立。
この年代からハーレーはあからさまにアパレルラインの強化などを図るのですが、それはAMF時代に品質不良などでブランディングがハレーションを起こしてしまった危機感からなのか、良くも悪くもめちゃくちゃカッコいいアパレルラインがどんどんと生まれます。
皆様が着ているTシャツやスウェットなんかも、この年代のものが比較的多くなってくるかも知れません。
90年代
80年代に引き続き、この写真はHanesボディですがフルーツオブザルームなどのボディなども使われてきます。
また、写真3枚目の様なデザイン横に年代が記されたクレジットも目立ちます。
これらが表題にもあった、ボディでの判別方法となります。
このスウェットでいうと、1998年製ということになります。
因みに90年代のハーレーは、後のベストセラーモデルとなるファットボーイや、エボリューションエンジンを超えるツインカムエンジン「ツインカム88」などが誕生した、ブランドにとって大躍進を遂げる年代にもなります。
00年代
Y2K時代のハーレー。
特筆すべきは2003年、ハーレーの100周年でしょうか。
▼出典:ebay
100周年アパレルはTシャツやワークシャツが古着では目立ちますが、記念すべき100周年というだけあって、ウチでもかなり人気の商品となっていました。
▲写真の商品はこちら
00年中期になっても変わらずハーレーのアパレルはクオリティが高く、ロンTやデニムシャツなど、あらゆるジャンルのアパレルが次々に誕生します。
また、白タグもこの辺りから出てきます。
▼こちらは110周年デザインのもの(2013年)
その他コラボや、ハーレーアパレルの魅力
▼ワーナーブラザーズコラボ
ハーレーは、写真のようにワーナーとのコラボもしています。
ワーナーでお馴染みのキャラクター、バックスバニー、タズ、コヨーテなど、ハーレーに跨ったデザインなどがとても可愛いコラボアイテム。
90年代〜00年代まで、今となっては希少な割に、意外にTシャツやシャツ、Gジャンなどと幅広いアイテムがあるこのコラボシリーズは、日本独自の展開もあったほどでした。
HARLEY DAVIDSON CLOTHESとは
ハーレーのタグをよく見ると、「MOTOR CYCLES」とされているものと、写真のような「MOTOR CLOTHES」といったものがあります。
CYCLESと表記されているものは、ショップで製作されたアパレルラインと言われています。
例えばこちらの写真。
こちらは「SUNBURY, OHIO」と書いてありますが、実際に現在も営業中のアメリカオハイオ州のサンベリーに所在する「Farrow North Harley-Davidson」というショップで製作されたアパレルです。
一方こちらは、HARLEY CLOTHESタグのシャツ。
CLOTHESは、ハーレーオフィシャルライセンスの元に製作されたアパレルラインと言われており、しかし僕はこれに関する文献を見たことはありません。
※ハーレーに詳しい人から聞きました笑(が、おそらく合っているのでは)
非常にアパレルライクなデザインや装飾品を見ると、CYCLESのショップラインとはまた違う、前述の公式アパレルグッズを中心とした、そもそもアパレルだけのために作られたオフィシャルライセンス商品と予想されます。
このCLOTHESにも年代がありますが、僕が出会った数々のCLOTHESは90年〜00年が主で、90年代はUSA製もあり、年代が新しくなるにつれて中国製のものも出てきます。
また現在も、ハーレーダビッドソンの公式ページではオフィシャルハーレーアパレルを購入できますが、現在はタグが廃止されており、「HARLEY DAVIDSON」とプリント表記されたものとなっています。
以上、僕のわかる範囲でのハーレー回だったわけですが、如何だったでしょうか。
他にもシングルステッチやダブルステッチなど、年代をある程度見分ける方法がハーレーにはあるのですが、参考になる画像や商品がないので、今後また出てきた時にこの記事に追記していこうかと思います。
ひとまず、このくらいの知識があればハーレー古着はわかり易いのではないでしょうか。
▼弊店のHARLEY-DAVIDSONラインナップはこちらの画像をクリック